間違った理解と覚えやすさの矛盾

少し前の話になりますが、教育実習生だったころの話です。ある中学校のあるクラスの黒板に、その日の日直やら連絡事項やらが書いてありました。そこで目に留まったのが「水無月」の文字。当時は6月だったので確かに問題はないのですが、国語を専攻していた人間からすると(あるいは社会でもそうかもしれませんが)とてつもなく違和感があります。「今水無月じゃないじゃん!」と突っ込みたくなるのです。  「いや、何言ってるの?」と思われると思います。実際に睦月から順に1~12の月を対応させて覚えるのですから、おかしいと思われて当然です。しかし今の暦は「グレゴリオ暦」、つまり新暦です。旧暦の呼び名を使うとずれてしまうことになるのです。  現在の暦は「西暦」と呼ばれる「グレゴリオ暦」を採用しています。これはキリスト教の神子たるイエスの生誕日を01年1月1日として計算するもので、太陽暦の一種です。太陽暦とは太陽の動き(見え方)に合わせて1年を決定する、というもの。対して旧暦は一般に「太陰暦」と呼ばれる中国から伝来した暦で、月の動き(見え方)を中心にひと月を決定する、というものなのです。月はおよそ29.5日で地球を1周するので、ひと月は29日か30日。そして太陽や星の位置の兼ね合いで数年に1度は13か月目が存在する。これが現在の暦と一致しないのは火を見るより明らかでしょう。  こんなことを思ったことはないですか?年賀状やお正月の特番で「新春」や「迎春」という言葉があるけれど、どう考えても今は冬。春なんてまだまだ先だろう…と。これも旧暦仕様だから生じる矛盾なのです。1~3月が春、4~6が夏、7~9が秋、10~12が冬、という枠組みなのですが、これは価値観の違いなどではなく、旧暦と新暦の「1月1日」が違うから、このようなズレが生じるのです。  旧暦から新暦に変わったのが明治時代、旧暦の12月3日が新暦1月1日に該当しました。この時点で約1か月の誤差が生じています。先程の13月のことを考えても、一致するはずがないのです。なので、旧暦の1月1日はちょうど今頃になります(ちなみに今年は1月28日でした)。春がもうすぐ見えそうな、そんな時期だから「新春」「迎春」が使われるんですね。

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 さてこの暦ですが、現在でも使っている国があります。そう、太陰暦の生みの親である中国です。旧正月には日本の新年のように大騒ぎをすることがよく話題に上がります。  このように、対応関係だけを意識してしまうと見えなくなってしまうズレや誤解というものもたくさん存在します。特に歴史上には現在の価値観や判断で考えると理解のできないことが山ほどあるので、それを念頭に置いて勉強するようにしましょう。  そもそも今の6月って「梅雨」なのに「水無月」って…という突っ込みを思わず入れた教育実習の1日でした。