4月最初の週末が明け、昨日今日と入学式の様子が報道されています。 進学、進級おめでとうございます。新しい年度が皆さんにとって幸多からんことをお祈り申し上げます。 ところで、新年度を迎えての気持ちというものは、学年によって随分と違うような気がするのですが、いかがなものでしょう?個人的見解ですが、高1、中3、中1とそれ以外の学年とではかなり異なるように思えます。 まず新高1。おそらく多くの新高1生にとっては人生最初の関門と言える高校入試を終えた解放感あふれる状態ではないかと思えます。一方で、いわゆる進学校と言われる高校に進んだ生徒は、春休みに出された大量の宿題にいきなり頭を抱え、現実の厳しさを改めて思い知らされているかもしれません。 次に新中3。いよいよ受験本番の年を迎えるわけです。緊張感がより高まる感じがしてくるのではないでしょうか?そんなことはない、という諸君!少々のんびりし過ぎではないですか?
新中1生は新しい環境に戸惑うことが多いかもしれません。でも誰もが通ってきた道です。気負わずに気楽に行きましょう。 それ以外の学年の方々は慣れた環境で1学年上がっただけ、特に緊張も不安もなく、といったところでしょうか。
しかし忘れてはなりません。学年関係なく大学受験あるいは高校受験を目指す者ならば少なくとも3年以内には勝負の時はやってくるのだということを。気の緩みがちな新入学の季節だからこそ、塾講師の立場としてはあえて厳しいことを言うべきではないか、と思うことが多々あります。 本日取り上げたいのは福沢諭吉の言葉。タイトルにある「学問のすすめ」の冒頭の言葉は非常に有名ですね。曰く、「天は人の上に人を作らず、人の下に人を作らず」と。この言葉、実は福沢諭吉の直接の言葉ではない、ということは案外知られていません。元ネタはアメリカ独立宣言(起草者第三代大統領トマス・ジェファーソン)で、福沢は「と云えり」とこれを引用したうえで、「だが今世の中を見るに賢い者、愚かな者、富める者、貧しい者、大きな差が存在する。その原因は何か?すべて学問を積んだか否かによって生じた差である。」と論じています。要は「勉強したヤツが偉いんだ!」ということです。何とも実も蓋もない話ですが、これが現実です。 勝負の時までの時間はまだまだあるようであっという間に過ぎていきます。その時に後悔しないためにもコツコツと積み重ねていくことが大事です。まさに「ローマは一日にしてならず」です。この記事を読んでやる気になった人、いますぐ勉強を始めましょう。なお当塾ではやる気のある生徒さんを随時大歓迎募集中です。(宣伝)