公立受験という壁

 本日2月16日、私立高校の合格発表がありました。合格された生徒の皆さんは本当におめでとうございます。今後も「とある」の日々を忘れずに、充実した高校生活を送れるよう祈っています♪

 上位の私立でなければまず間違いなく受かることに(少なくとも「とある」では)定評のある私立ですが、その合格に喜ぶのも束の間、公立高校の受験日まで2週間という悪夢のような日々が待ち受けています。「とある」の先生も公立の試験日まで一緒に頑張りますので、諦めずに勉強を続けましょう。
 さて、このような話は毎日のようにしているのですが、中にはどうも「先生はハードルを上げてるだけ」というように斜に構えているような生徒さんがいるようです。甘い。甘すぎる。先日のバレンタインよりも甘い。私立受験と公立受験は性質が全く違うのです。
 私立という場所はいわば企業経営です。利益の追求を第一目標としていますので、生徒さんが多いに越したことはありません。特に静岡は「併願」という人が多いので、少しでも生徒を確保する、教室のキャパシティよりもはるかに多くの生徒を合格させるのです。そりゃ受かりますよ。
 一方公立というのは文字通り「公が設立した学校」ですから、運営は地方自治体です(もちろん法人として独立してはいますが)。ですので当然、利益の追求はできません。規定より多くの生徒を合格させることは不可能なんです。そこに募集以上の人数が入ろうとするわけですから、学校側が「選ぶ権利を持つ」わけです。受験生は学校に「僕・私をここに入れてください。いい働きをしますよ!」とアピールすることになるんです。これ、一般企業と一緒ですよ?
 そう、公立受験というのはすなわち「自分で決意し、相手に選ばれる努力をすること」なのです。社会に踏み出す第一歩、決してナメてかからないように!!