値段の差と性能の差
去年の夏前のことです。クロスバイクで走っていると一定の間隔で妙な異音がする。これはもしやと思って調べてみるとやはりです。スポークが1本折れていました。スポークが折れてホイールが歪み、ホイールとブレーキシューが一定の所で擦れるようになっていたのが異音の原因です。「おっかしーなー。今までスポーク1本折れたぐらいでこんなすぐに走りに影響することなんてなかったのに。」と思ったのですが、ちょっと考えてその原因に思い当たりました。長年の酷使でさすがにブレーキシューが摩耗、さすがにこれは寿命だな、と判断、良い機会だからブレーキシューだけでなくVブレーキそのものを交換してしまおう、ということでShimano製Vブレーキに交換しました。Amazonで1,000円ちょっと。大した出費でもなく、他の無名メーカー製Vブレーキは一体どんだけ安物なんだろう?と思いつつ、取り付け&調整終了。試運転してみたところブレーキの効きは今までとは段違いですこぶる調子が良い。「さすがShimano」とあらためて感心しました。が、今回はコレがむしろアダになりました。まさかたったの1本スポークが折れた程度のホイールの歪みですぐにブレーキに干渉してくるとは。安物は安物と組むのが相性的には良いのか?などと考えながら修理しました。
ところで件のクロスバイク、購入から約5年になるのですが、ネット通販で買った中国製安物です。購入時1万円しません(今は円安なのでもっと高くなってます)。安物とは言ってもその走行性能はママチャリとは段違いで運動不足解消にはもってこいでした。ただ欠点はしょっちゅうスポークが折れること。これは同じクロスバイクを買った人のblogにも書かれて事前に知っていましたが、まさかホントにこんなにしょっちゅう折れるとは、と辟易しました。もっとも、おかげで簡単な自転車の整備は自分でできるようになりましたが。
ですが、5年も乗るとさすがにあちこちボロが出てきます。そして自転車についての知識がついてくるともう少しマトモな自転車もほしくなってきます。自転車の場合、ちょうど9~10月が新製品の発売時期=型落ち製品のセール時期ということで、あちこち物色していたのですが、先日ついに掘り出し物を見つけ歓喜しました。比較的評価の高い定価6万円弱のクロスバイクが3万円強。購入以後も新車に装着させるパーツ・アクセサリー類を探して自転車屋を覗いていますが、同じ車体でこの値はいまだに見たことがない。ホントに掘り出し物だったなあと思っています。
いよいよ新車での初走行。平地での走行性能も今までの安物とは比べ物になりません。続いて坂に挑戦。私の地元には距離は短いですが斜度は箱根よりもキツイ坂があり、6段変速の旧車では登り切ることはできませんでした。さあ24段変速の新車ではどうか?結果は最も軽いギアにせずとも登り切ることができました。値段の差=性能の差であることを実感しましたね。私は基本的にケチなんですが、こういう目に見える性能の差が価格の差に反映されるのは十分納得です。もっとも世の中性能の差がよくわからん物も多くありますが。