とある講師が受験生だったころの話

 明日は公立高校の入試本番です。生徒のみなさんはもちろん、先生方も今からとても緊張しています。全力を出し切り、無事合格できることを切に願っています。
 さて、思い返してみると、自分の受験時とあまり様相は変わっていないように思います。他県出身の自分の場合、内申よりも「テストの点数」が重視された(+面接はなかった)ので、より緊張すべきだったのだと思いますが、特別に緊張した記憶がありませんでしたね。今になって理由を考えてみると、「普段通りの生活だった」ことが一番大きいかもしれないと思います。
 私は小学生の頃からパソコンを日常的に使っていて、中学2年からは朝食をPCの前で食べるという、引きこもりのような朝を過ごしていました。放課後は部活、夜は週3~4で塾に通っていたので、少しでもPCを使う時間を確保するためだったのですが、これが幸い、他の人よりもPCを使うのが得意になったり、情報の授業でタイピングの速度がクラスで2番目になったり(1番は物心ついた頃からPCに触れ、自作PCを作ったりプログラミングをしたりするような友人でした)と、いくつかプラスの方向に働いてくれました。
 受験生になってもその生活は一切変えませんでした。文化部だったため10月の文化祭までは部活があった上、そのころから塾が週4から週5になり、ますますPCに触れる時間が無くなったので、「この時間は無理にでも死守する!」という意気込みの元朝食と電子の世界の情報を摂取していました。そしてそのまま私立受験と公立受験に。そりゃ朝から「受験と全く関係のないこと」をしていれば緊張も薄れますよ。親の心配は考えるまでもないでしょうが。
 ここまで長々と語ってきましたが、みなさんに言いたいことはただ1つ、「普段の生活をしろ」です。変に意気込んで緊張を増加してしまっては元も子もないのです。あくまでリラックスすることを忘れずに、休憩時間は仲間と無駄話をして、試験時間に全力を出し切れるようにしましょう。

 2週間後にあなたたちが笑って報告に来てくれることを願っています。